こんにちは、美容ブロガー&ライターの頼 凜々華です。
今日は、最近話題の「紫チーク」を徹底比較してみようと思います。
紫チークに興味があって使ってみたいけど、いっぱいありすぎて選べない!
そんな人に、コスメマニアの私がすべて自腹で購入したからこそできる、忖度のないレビューをお届け。
初心者でも簡単に使えて、透明感あふれる発光美肌になれる「紫チーク」を教えちゃいます!
そもそも、紫チークとは?
紫チークとは、その名の通り、「紫色のチークカラー(頬紅)」です。
これまでの一般的な定番のチークカラーといえば、
「ピンク」「赤、ローズ」「オレンジ」「ベージュ」といった「頬の色に自然な血色を足す色味」が中心でしたが、
2020年代になって、SNSを中心に韓国アイドルやワンホンのような、透明感ある美肌を強調するメイクが流行。
その中で、重要な役割を果たし、注目されているのが簡単に肌に透明感をプラスできる「紫チーク」です。
一口に紫チークといっても、質感や色出しは様々で、
ラメやパールを配合してキラキラのもの、
赤みよりで使いやすいものから魔女のような毒気のある紫まで、
実に様々な種類があります。
今回は、そんな多種多様な紫チークの中から、誰にでも似合いやすく、使いやすい紫チークを厳選して紹介したいと思います。
紫チークのメリットとは?
紫チークを使用するメリットは、主に以下の通りです。
透明感を演出できる
紫チークの特徴は、なんといっても
「透明感」を演出できること。
「透明感」のある色、と言われて頻繁に想起されるのが
「青空のようなブルー」ですが、紫色は、この「ブルー(青)」に、
人間の血色の色である「赤」を足して出来上がる色です。
つまり、紫は、
「まるで青空のような澄んだ透明感」の青
と
「上気した血色のいい頬の赤み」の赤
をバランスよくブレンドした、人間の肌にバッチリハマって透明感を演出してくれる唯一無二の色なのです。
肌に抜群の透明感と、繊細な血色感をもたらしてくれる紫チークの人気の最大の秘密は、この「透明感を演出できる」点にあります。
血色をよく見せられる
黄色人種の肌色は、ご存じの通り多かれ少なかれ「黄色」の色素の要素を含んでいます。
これは色を体系的に表した「色相環」のなかで、「紫色」と対極の位置にくる色(補色といいます)。
すなわち、「黄色」と「紫色」は色同士のコントラスト(対比)が強く、対象をよりいきいきと鮮やかに見せる効果に優れています。
これは肌の上での作用も同じで、
「黄み」を帯びたアジア人の肌に、
コントラストの強い「紫色」のチークを乗せることで、
肌の質感や色味を強調し、血色をよく見せることが可能なのです。
「紫チーク」はブルベにはピッタリでも、イエベには無理?
SNSなどにアップされている紫チークのメイク写真では、
「ブルベ優勝」「ブルベの必需品」などとして紫チークが挙げられていることが多いですが、
紫チークは、ブルベ専用なのでしょうか?
答えは「No」です。
確かに、一般的にはブルベが得意とするイメージが強い紫色ですが、紫チークのなかには、黄みや白みの要素があり、イエベ向きの商品もあります。
この記事では、イエベでも使いやすい紫チークも紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
市販品で手に入る紫チーク・全7品を徹底比較!
さて、紫チークのスゴさがわかったところで、実際に私が買って、使って、比較した5品の紫チークをご紹介します。
どれも定番品で、お店やネットで簡単に手に入るものばかりなのもポイントです。
紫チークその① アディクション ザ ブラッシュ 005N オーロラヴェール
コスメ好きの中でも愛好家の多いメイクブランド「アディクション」。
チークカラーは定番色だけでなんと29色もある、大充実のカラーラインナップです。
その中でも、発売直後に人気が爆発し、
限定品ではないにも関わらず各地で売り切れが続出して入手困難になった大人気カラーが「005N オーロラヴェール」です。
私は、同時期に発売されたパレットケースに中身だけを移してしまったので以下のような状態になっています(上段左部分)↓
この、アディクションの紫チークのポイントは、なんと言っても「青ラメ」。
非常に細かく砕かれた青い微細なラメが、青みの白ピンクをベースにふんだんに配合されており、
頬に塗ると「ぬらっ」とした湿度のある青光りが強く出て、頬のツヤ感を青みの光で強調します。
この青ラメがほかの紫チークにはない唯一無二のポイントで、
いわゆる「ユニコーンカラー」でまとめたメイクや、
あまり多色使いをしないタイプの透明感強調メイク(純欲メイクなど)にはピッタリハマるのですが、
初心者が使うには、かなりクセがあります。
イエベカラーのメイクではまず間違いなく浮いて事故りますし、
重ねれば重ねるほど、ややサイバーなヌメッ、ギラッとした輝きを放つので、
これ1色だけでチークの色をしっかり出したいとなると、ナチュラルメイクではなくなります。
(パーティーメイクやコスプレメイクっぽくなる。)
おすすめなのは青ラメ好き、しっかりメイク好きのブルベさん。
ナチュラルメイク好きやイエベさんは避けるのが無難でしょう。
紫チークその② コスメデコルテ クリームブラッシュ PU150 (クリームチーク)
気品あふれるパッケージと凛とした香りに心躍る大人気のデパコス「コスメデコルテ」。
コスメデコルテの紫チークで有名なのが、クリームチークの「クリームブラッシュ PU150」です。
こちらの商品も発売当初からTwitterやInstagramで幾度もバズり、頻繁に欠品を繰り返している人気商品です。
この、コスメデコルテの紫チークのポイントは「しっかりした色み」です。
白みの強いピンクベースの紫色が、比較的しっかりと肌の上で発色します。
とても可愛らしいカラーで、儚さや透明感がグッと引き出されるので、
色白の方や、チークはこれ一つで終わらせたい(重ね塗りなどしたくない)という人にはおすすめです。
微細なパールが配合されているのでツヤ感もあり、
メイク全体を品よくまとめてくれます。
比較的白みと青みが強いカラーなので、色黒の方だと、肌の上で浮く可能性があるため、おすすめできません。
ギラギラせずに品のある仕上がりなので、色白さんのナチュラルメイクやオフィスメイクにピッタリです。
紫チークその③ クリニーク チークポップ 15 パンジーポップ
清潔感のある白衣のBAさんが目印。
皮膚科学に基づいたスキンケアで多くの人に支持される老舗ブランド「クリニーク」。
可愛らしい花モチーフのプレス(刻印)と選びやすいクリアケースで、
口コミサイト「アットコスメ」でも長らく人気No1の座をキープしてきたチーク界の大御所ともいえる人気定番の商品が「チークポップ」です。
紫チークとして有名なのは15番の「パンジーポップ」。
かなりしっかりとした紫寄りのピンクで、パール感は控えめ。
発色は、一塗りでは薄付き。
重ね塗りするとどんどん濃くできるものの、
ボテっとムラ付きしたり、急に濃くなったりはせず、薄いヴェールを一枚一枚重ねていくかのように、繊細な調整ができます。
テクニックのない初心者さんでも扱いやすい粉質です。
色味も、一見するときつめの紫ピンクで戸惑ってしまいますが、
肌に乗せると程よく赤みに転んで発色するので、思ったほど「紫!!」という感じにはなりません。
少し紫みのあるピンクが、無理なく肌色に馴染んで、やりすぎ感のない透明感を演出してくれます。
初心者でも扱いやすく、先述の2商品に比べると似合う肌色の幅も広くなるため
(肌色は標準的な明るさで、少し黄みよりの肌の人でも使えるレベル。)
失敗のない紫チークのおすすめ第一選択肢に挙げたいのはこの商品です。
紫チークその④ MAC グロープレイブラッシュ トータリーシンクト (クリームチーク)
さて4つめはメイクアップアーティスト御用達のコスメブランド「MAC」から
クリームチークの「グロープレイブラッシュ」シリーズ。
紫チークで有名なのは「トータリーシンクト」というカラー。
青みのピンクでぷにぷにの質感が特徴的です。
このチークはとにかく、「発色が良い」です。
2番目に紹介したコスメデコルテの紫チークもそうでしたが、
紫チークの中でも、発色に重点を置くなら、クリームチークのほうがおすすめです。
というのも、粉の紫チークは基本的に、「紫の光のヴェールをまとう」ように使うものが多く、
通常のチークを塗った上にふわりと重ね塗りをして、紫色が持つ透明感を加える、という使い方をすることが多いからです。
そのため粉状の紫チークは
相対的に見てクリームチークよりも発色が控えめなものが多く、
その逆にクリームチークはこれひとつで使用してもしっかりと色味が乗るタイプのものが多いです。
では、先ほどのコスメデコルテのクリームチークと、このMACのチークの違いを比較していきましょう。
発色については、コスメデコルテのほうは「青み強め」、MACのほうは「赤み強め」です。
青みが強いと、肌から浮きやすくなるため、
馴染み感重視ならMAC、透明感重視(白浮き注意!)ならコスメデコルテがおすすめです。
質感については、どちらもパール感はあるものの、ギラつくような光り方ではないので、様々なメイクに合わせやすいと思います。
また、コスメデコルテは香りつき、MACは無香料です。
メイクとのなじませやすさから言って、
色白肌の人はコスメデコルテ、標準肌の人にはMACをおすすめします。
紫チークその⑤ SHISEIDO インナーグロウ チークパウダー 10 メデューサピンク
紫チークデパコス部門、最後の一つは資生堂のデパート向けグローバルブランド「SHISEIDO」から。
薄型のパッケージが美しい「インナーグロウ チークパウダー」の「10 メデューサピンク」です。
このチーク、ぱっと見は紫の要素が薄く、
紫チークのカテゴリに入れるかどうか少し悩んだのですが、
「透明感を出す」「血色を良く見せる」という紫チークの役割と、
イエベ向けの紫チークも紹介したい!という思いで今回の特集に登場させました。
資生堂の紫チークの特徴は、なんといっても「イエベさんも使える」ところです。
ぱっと見、ほかの紫チークよりもだいぶ紫が控えめで、ベビーピンク、ペールピンクに近い色味です。
このチークは、色味の淡さからみてもわかるように、一色で使用するものではありません。
先にほかの発色の良いチークを塗っておき、その上から重ねるように使います。
白っぽい青みピンクの中に、細かいパールが配合されていて、
角度によってほんのりとピンク~紫のヴェールがつやめき、肌に透明感を与えてくれます。
よほどしつこく重ねなければ白浮きすることもないので、
初心者さんでも使いやすく、しっかりした青みの紫ではないので、顔色が悪くなったり、チークだけ浮く・・という現象も避けられます。
もちろん、紫チーク初心者でいきなり「紫!!」という感じのガッツリ発色が恐いブルベさんにも使いやすいので、
透明感は欲しい、でも紫はちょっと抵抗ある・・という方に幅広くおススメできます。
まとめ
さて、以上5つの紫チークの中から、一番のおすすめを挙げていきます!
紫チークの中で、一番のおすすめはズバリ、
「クリニーク チークポップ 15 パンジーポップ」
です。
絶妙な発色、
初心者さんでも使いやすくムラ付きしない粉質、
扱いやすいパウダー形状。
紫チークを、まず最初に購入したいと考えている人には、ダントツでこの
クリニーク チークポップ 15 パンジーポップ
がおすすめです!!
Amazonや楽天で、並行輸入商品が少し安く売られているので、
公式の価格は高すぎてちょっと・・という方は、こちらも要チェックです。
ぜひ、はじめての紫チーク、失敗しない一品を手に入れてくださいね!!