こんにちは、美容ブロガー&ライターの頼 凜々華です。
今日は前回の続き。難しい親知らず抜歯を宣告されたのち、その抜歯の当日の様子をお伝えします。
いよいよ抜歯当日・・!覚悟はしていたものの、不安と緊張が高まります・・。
抜歯に際して準備したもの
抜歯に際して、当日の準備事項などを記載した紙をもらっていたので、そこに書いてあるとおりに支度をすすめました。
抜歯といえど口腔外科での手術。
念には念を入れて、万全の対策で挑みました。
まず、体調を万全に整えること。
アルコール、刺激物、激しい運動、ストレスを貯めるなどはNG。
仕事は、抜歯当日と翌日にお休みをもらい、そこに土日を続けて4連休になるように調整しました。
アルコールや刺激物は控え、前日の夜は早めに就寝しました。(興奮していてなかなか寝付けませんでしたが・・。)
また、当日の持ち物として、ハンカチとミネラルウォーター。
ハンカチは手術前後に水分を摂取したり、術後に麻酔が効いていてうまく水が呑み込めなかったときに口元をぬぐうためです。
ミネラルウォーターは、意外と長丁場になるので持参して正解でした。こまめに水分補給して、口の中を潤しました。
そして、服装は黒っぽいトップスに、履きなれたスニーカー。
黒っぽいトップスは、万一手術後に血が出て服についてしまったりした場合、目立たない色の洋服のほうがいいと思ったからです。
結果としては血で汚れることはなく杞憂でしたが、用意しておいて気が楽でした。
スニーカーは、静脈内鎮静法で意識が薄れている場合、足がもつれて捻挫などの可能性があるため、ヒールのない靴を推奨されていました。
これも、言われた通り履きなれたスニーカーで正解でした。
また、麻酔時に指に装置を装着して脈や酸素量などを測るので、マニキュア・ペディキュアは禁止とのこと。
ジェルネイルも不可なので、しっかり落として向かいましょう。
当然ですが、お金と保険証も必要です。
特にお金は、帰り道に具合が悪すぎて公共交通機関に乗れず、タクシーなどを使うはめになる場合も想定して、多めに持参するのをおすすめします。
ちなみに私のときは抜歯自体は健康保険適用で5000円程度でしたが、処方箋薬局で抗生物質や痛み止めをもらい、うどんなどの柔らかめ食料を買ってタクシーを使って帰ったので一万円くらいかかりました。
また、最後に、とても大事な準備するもの。
それは、
付添人!!
これ、ただ抜歯と言われただけでは想像ができず、本当に盲点なのでもう一度言いますが、
付添人!!
通常の部分麻酔での抜歯実施の場合は付添人は必要ではありませんが、
静脈内鎮静法を使った抜歯の場合は、付添人が必要になることが多いと思います。
(一泊や日帰り入院の時を除き、麻酔で意識が朦朧とするので必要だそうです。)
家族や友人に付添を頼んで、日時を都合してもらうことを忘れないようにしてください。
私の場合は、実家から母が付添人として来てくれました。(帰宅後にはおかゆを作ってくれたり、本当にありがたかった・・・!)
さて、準備するものが整ったら、いよいよ抜歯当日です。
抜歯当日・まずは左側の水平埋伏智歯を「静脈内鎮静法」で抜歯!
抜歯当日。
看護師さんに体温を測られ、問題がないとわかると、すぐにオペ室に通されました。
オペ室といっても、通常の歯医者さんの診療台とほとんど同じ感じの椅子で、隣の患者さんとはカーテン一枚で区切られた状態です。
そこにまず現れたのは、若めの男性医師。(20代後半くらい?研修医さんかな?)
若めの男性医師「今日担当します○○です。よろしくお願いします。」
私「よろしくお願いします。・・・緊張します。」
若めの男性医師「まずは麻酔科の医師が静脈内鎮静法で麻酔を注射して、ほわーんとしてきたら我々が抜きますからね。」
私「わかりました。よろしくお願いします。」
そう言って、一旦席を離れると、代わりにやってきたのは麻酔科の先生・・ではなく、
先日私に2回目の説明をしてくれた、50代くらいの先生でした。
50代男性医師「頼さんこんにちは。われわれもしっかり気を付けてやっていくんで、心配しないでくださいね~。」
私「あ、ハイ。ありがとうございます。頑張ります・・。」
50代男性医師「もうすぐ麻酔科の医師が来るのでお待ちくださいね。」
そう言って、先生は去っていきました。
それから5分くらいしてから、麻酔科の医師が現れ、左手のひとさし指にパルスオキシメーターのようなものを装着されました。
そして右腕の肘内側に注射を打たれ、そのあとは・・・
そのまま意識が無くなったようでした。
目覚めたときは耳元で若め男性医師と50代男性医師の声が聞こえました。
まだ口の中ではガチャガチャと器具を動かしています。
「あーそれそれ。それ取っちゃおう。」
「終わった?終わったら縫合して。」
どうやら手術は終盤にあり、すでに抜歯は終わって歯茎を縫う段階の模様。
この時点で、麻酔から1時間くらい経過していました。
痛みはなく、ほんのり口の中に血の味がする以外は、ぼんやりとして特に思うこともありませんでした。
50代医師「頼さん、終わりましたからね。これからベッドに移動しますよ~。」
そう言われ、看護師さんに小脇を抱えられながら別室のベッドに移動。
麻酔がぬけるまでしばし休むことになりました。
30分くらいしたところで、コップに入ったお水を持って50代医師が登場。
50代医師「頼さん、お水飲んでください。左側は無事に抜けましたよ。これ、どうします?」
そう言って差し出されたのは粉々に砕けた歯。
抜く際に、細かく粉砕してから取り出したようでした。
激戦を物語るように細かく砕けた歯。一部はちょっと灰色に変色していて、虫歯の進行が見られました。
私は記念に?砕けた歯を包んでもらい、持って帰ることにしました。
ここまでが左側水平埋伏智歯の静脈内鎮静法での抜歯です。
正直、麻酔で術中の記憶がないので、書けることも少ないのが事実です。
抜いている際に目が覚めることもなく、意識がないので恐怖心を抱いたりパニックになることもありませんでした。
そのため歯科恐怖症の人やパニック障害の人にも、おすすめできると感じました。
術後の経過については後編に譲り、次は3週間後に実施した静脈内鎮静法なしでの右側水平埋伏智歯抜歯について記録したいと思います。
問題の右側!手術前に思うこと
さて、会う医師会う医師、どの医師からも
「これは難しい」
と言われていた、珍しい生え方の右側親知らず。(詳しくは「前編」をご覧ください。)
左側抜歯から3週間経って、傷が癒えたタイミングで抜歯の予約を取っていました。
前編でお話しした通り、K先生の予約枠では、右側のように静脈内鎮静法が使えないので、今度は通常の部分麻酔で、恐怖に耐えながら抜歯することに・・。
左側抜歯後の経過については後編に書きますが、特に大きな問題も生じなかったので、右側抜歯の恐怖も少しだけ、薄れていました。
とはいえ右側は、失敗すれば味覚が失われてしまう可能性もある高難易度手術。
もしかしたら、このラーメンの味も、パスタの食感も、今日までかもしれない・・・。
そう思いながら食べる手術前日までの食事は、一層感慨深いものとなっていました。
味覚障害の後遺症になるかもしれない・・・。そんな不安で眠れぬ一夜を睡眠薬で乗り越え、抜歯当日を迎えました。
いざ、右側! 舌側に寝転んだ水平埋伏智歯を部分麻酔で抜歯!
抜歯当日。左側抜歯時と同じように体温を測られ、異常なしと出ると、オペ室に連れていかれました。
そこに現れたのは、40代くらいの男性医師。難しい抜歯を数多く手がけているという、噂のK先生でした。
K先生は想像していたより柔らかい物腰で、私をリラックスさせるように話しかけてくださいました。
K先生「緊張されてます?ちょっとこれ、摩訶不思議な生え方してるんですけど、気を付けて抜いていきますからね。」
私「よろしくお願いします。やっぱりこの生え方って、珍しいんですか?」
K先生「うん。私は親知らず年間100本以上抜いてるんですけど、これは見たことないですね。」
私「舌の神経に近くて、味覚が麻痺するかも。と言われて恐怖を感じてます。大丈夫でしょうか・・・?
K先生「じゃあそこも気を付けてやっていきますからね。よろしくお願いします。」
そんな会話をして、この親知らず百戦錬磨のK先生でも、私の右側親知らずのような生え方の歯を見たことがないという事実に不安がいっそう掻き立てられてしまいました・・・(涙)
しかしもう手術直前。
私にできることは、口を大きく開いて手術の邪魔にならないことと、多少痛くても我慢すること。
そう腹をくくって、部分麻酔での手術に臨みました。
右側親知らずを抜いているときに感じたこと
右側親知らずの抜歯が始まりました。
麻酔を何本か歯茎に打って、効いてきたらドリルのようなものでギューンギューンと歯を削っていきます。
もしかしたら歯茎を切開されたり、何かで固定されたりしていたりしたのかもしれませんが、感覚が無いのでわかりません。
しかし、左側抜歯の際のように「静脈内鎮静法」ではないので、意識は明確にあり、力を入れて歯を削っている感触や、何かを引っ張っている感触は、100%ではないものの感覚として伝わってきました。
痛みはありませんが、歯を削るときのキーンとした音や、削られた歯の煙臭い香味などもあって、まさに
口の中が「戦場」
という感覚でした。
K先生は手際よく施術をすすめてくださっていましたが、なにぶん進捗も、順調なのかどうかもよくわからないので、ひたすらにその時間は長く感じました。
麻酔から約1時間後。
K先生が、
「終わりましたからね~!」と声をかけてくださいました。
そのまま研修医らしき先生にレントゲン室に連れていかれ、その場でレントゲンを撮影。
撮れたレントゲン写真をもとに、数人の医師と集まって立ち話をするK先生。
内容まではわかりませんでしたが、私の歯が珍しい生え方だったので、後進のためにレクチャーをしていたのだと思います。
そしてそのまま、控室に移動となり、手術は終了しました。
その後薬をもらい、お会計をして、疲労も大きかったのでタクシーで帰宅しました。
術後の経過については、この後後編にて書きたいと思います。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました。
左側親知らず抜歯は、静脈内鎮静法のためほとんど記憶がなく、
右側親知らず抜歯は、記憶はあるものの、とにかく口を大きく開けて我慢するのに必死で、体感では思ったよりも早く終わりました。
この後、抜歯後の経過については、後編で語りたいと思いますので、ぜひそちらもご覧いただけたらと思います。
よろしくお付き合いください。
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